編んで、結んで、時々もふる。

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絹糸と天然石のマクラメ専門店「緒-itoguchi-」のブログです

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始める時に用意する道具&あると便利な道具【マクラメのコツ】

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こんにちは。

緒-itoguchi-のはなです。

 

こちらは「マクラメ編みをやってみて、つまずきやすかったり・困りがちなことを書いてみた」シリーズです。

私なりの方法ではありますが、マクラメを編んできた経験がお役に立てれば幸いです。

 

私は上手くできたけれど、人により合う・合わないがあるかと思いますので

もし、上手くいかないようでしたら

こちらの方法を参考に、ご自身にぴったりな方法を探してみてくださいね。

 

用意する道具

これがないと始まらない。

マクラメに必要な材料と道具をご紹介していきますね。

 

これから新しいことを始めようとする時

つい新品の道具を買い揃えたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが(私がそのタイプ笑)

まずは、お家にある道具を確認してみて、足りないものを買っていく方法が良いかと思います。

後々、ルースや天然石ビーズ、糸の色を増やしたくなると

諭吉さんがあっという間に羽ばたいていってしまいますので(笑)

 

まずは、最低限必要な道具から。

ワックスコードを使うか、その他の糸(蝋引きされていない)を使うかで若干変わります。

私のマクラメ経験を元にしていますので

アクセサリーなど細かなものを作るのに向いている材料・道具になります。

 

プラントハンガーやタペストリー、バッグなどの大物を作る場合はもっと太い紐を使うことになりますが

今回はご紹介していませんので、予めご了承ください。

 

長文になってしまったので、目次から知りたい項目のところにジャンプしてください。

 

 

 

糸・紐ならどれを選んでも問題ないかと思いますが

極端に細かったり、太かったりすると慣れないうちは編みにくいかと思いますので

アクセサリーを作りたい場合は、太さ1mmや0.75mmあたりから始めるのがオススメです。

特にマクラメアクセサリーは身につけることで糸が摩耗してくるので

蝋引き加工されることで耐久性もあり、編みやすく糸処理がしやすい

ワックスコードがオススメです。

 

ワックスコードの形状は平編み(平紐)タイプと撚り紐タイプがありますが

マクラメが初めての方は、【Linhasita社のワックスコード】がオススメですね。

地方の実店舗で購入したい…となるとちょっと難しくなるのですが

ネットでしたら取り扱い店舗も多くて購入しやすい糸です。

 

こちらは蝋引き加工されたポリエステルを撚ったタイプになります。

程よくワックスがついていて、編む時に糸の引っかかりも良く

編み目がワックスでベタベタに埋まってしまうこともありません。

※ロットによって差があることも。

 

0.25mmなど極細糸で編んだものは、このタイプの撚りをほどいて編んでいることが多いです。

 

以前は国内で購入できる種類は1mmか0.75mmくらいでしたが

お店によっては0.35mm、0.5mmの取り扱いもあるようです。

 

全部で何色あるのでしょうか…

私もどのくらいあるのか把握してないのですが

カラーがとっても豊富で、色選びがとても楽しく悩ましい工程になること間違いなしです!

 

中には結構似ている色もありまして

ネットで購入する際は、画像での判別が難しいこともあります。

お店ごとに色の名前や管理番号が違うこともありますしね。

糸見本がある場合は、見本を購入して色を確認してから注文するようにしましょう!

 

ロールで購入する場合は、ロールの芯の内側に色番号が記載されていますので(ない場合もたまにアリ)

そちらを参考にするのも良いと思います。

 

ロール1巻き160~440m(糸の太さによって変わります)と、使い終わった時にはとても達成感がある量になります。

どの色を購入するか迷っている方がいらっしゃったら

まずは出番が多いであろう白、茶系などベースとなる色から選んでみると良いと思います。

 

ワックスコードを使う上で個人的にちょっと気になったことはというと…

ワックスの独特な匂いですかね。

初めて手に取った時は、「おぉ…結構匂いが…」とびっくりした思い出があります。

Linhasita社のワックスコードは、そこまで匂わない方だと思います。

使っていくうちにそれほど気にならなくなりました。

 

 

平紐タイプになりますと、私が知ってるお店は1店舗だけですね。

貴石工房PUCKさん、仙台にあるお店だそうです。

どのタイプの糸を使うか決める時に、こちらのオリジナルのワックスコードを試しにネットで購入してみました。

どうして使わなかったのかというと…

 

ずばり!

使いたい天然石ビーズの穴が小さくて入らなかったから!!

 

使いたかったのは約4mmの天然石ビーズだったので、穴の大きさが0.8~1mm程。

糸が1本入るか入らないかぐらいですね。

 

当時から、できれば装飾にビーズを編み込みたいなーと思っていたのですが

複雑なデザインを編むにはやはり最低でも2本は入ってほしいところ。

太いタイプ(1.2mm)と細いタイプ(1mm)があったのですが

撚り糸タイプと違って4つ編みの様に編み込まれているので、ほどいて使うにはちょっと不向きだったんです。

それでも優しい和の色のラインナップは心惹かれますし、控えめについたワックスや糸の柔らかさは触り心地が良かったですね。

仕上がりをカッチリと硬めにしたい場合は、かなりきつめに編み込む必要があるかな?

 

とても素敵な糸ではあったのですが、残念ながら私の条件とは合いませんでした。

 

 

ワックスコード以外にもマクラメコード、アジアンコード、蝋引き糸(紐)で検索すると沢山出てきます。

素材もポリエステル、コットン、絹など色々ありますので

ご自身の好みやどういうものを作りたいかで選んでみてください。

 

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糸切りハサミ

どんなハサミでも良いのですが、切り口が毛羽立たないような切れ味が良いものを選ぶようにしましょう。

できれば、糸を切った時にへにゃっと曲がらないような刃がしっかりしているものがオススメです。

細かなところも切れるよう、刃先がシュッと細いものが使いやすいと思います。

 

ワックスコードを使う場合は、ワックスがハサミについてしまうのでマクラメ専用にしてしまった方が良いですね。

 

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針、目打ち

一発で綺麗に編めれば良いのですが、毎回ピシッと編むのは至難の業。

編み目をほどいてやり直したい時に使うのが針や目打ちです。

 

太さ0.5mm程の細い糸になってくると、目打ちでは上手くほどけなくなることもあります。

そんな時は、針先が丸い革用の針(細)や縫い針などの細い針を使うのもオススメです。

※縫い針は針先が鋭く糸を裂きやすいので、使う時は十分にお気を付けて。

 

丁寧にほどけば再度編み直すこともできますが

何回もほどいていると編みグセがついたり

糸が毛羽立つことで、糸が弱って切れてしまう原因にもなりますのでお気を付けて。

 

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メジャー、定規

糸の長さやモチーフの大きさ・ブレスレットのサイズを測る時に使います。

ペンダントやブレスレットを作る時は、100cm以上の糸を使う場合もありますので

糸切りの時はメジャーの方が使いやすいかなと思います。

 

糸切りの時はメジャーで、アクセサリーの長さを測る時は定規、と使い分けても良いですね。

 

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糸を固定するもの

糸を固定する方法…と言っても色々ありますね。

代表的なのは

  • バインダー&クリップ
  • コルクボード&ピン
  • タブレロ(写真のコの字型の器具)

でしょうか?

 

〇バインダー

揃えやすいのは、バインダー&クリップ。

安いものでしたら100均でも揃えることができますね。

ササっと取り出して、すぐさま編みたい派にピッタリかと思います。

編みかけのまま保管したいなーという時も、厚みのあるファイルケースなどにバインダーごと入れたりできますね。

 

〇マクラメボードなど

作りやすさを重視したいなら

厚みのあるコルクボード&太めのT字ピンのセットや

ボードの端に糸を引っ掛ける切れ込みが入ったマクラメボードを使うのも良いと思います。

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初めて揃える道具としては、少しお値段高めな道具になりますね。

小さいサイズで様子を見てみようかな?と一番小さいものを購入してしまうと

「思っていたより小さい!しかも、固定がしにくくて使いづらい…!!」なんてこともありますので

サイズ選びはお気を付けて。

 

小さなものを中心に作る予定なら、ボードが小さめでもOKです。

大物を作りたくなってきたら、合わせてボードの大きさをグレードアップしていくと良いかと思います。

 

サイズ選びに迷ったら、少し大きめのものを購入しておくと良いと思います。

大は小を兼ねますので。

どうしても大きすぎて編みにくい…という時は

荒技ではありますが、ボードを切ってしまう…という手もあります。

あんまりやりたくない方法ですけどね(笑)

 

〇タブレロ

タブレロとはなんぞや?なんて方が多いかと思います。

どんなものかというと

コの字型に組み立てた木材に、糸をかける切れ込みを入れた器具になります。

 

使ってる様子はこんな感じ。

 

空中に浮いている状態で編むので、ボードを使って編む時とはまたちょっと違った感覚です。

どこらへんが違うかと言うと…

ピンで留めることもできないので

初めて使う方は、支えが心もとなく感じるかもしれませんね。

 

また、編む時にボードに指が当たらないので、結構糸の運び方や手の角度などが変わってくるかと思います。

 

 

シンプルな構造ですので、木工が苦手でない方ならご自身で作ったりもできますね。

※私は木工苦手なので購入しました(笑)

 

もし、ご自身で作るとしたら

・作ろうとしているフレーム編み、アクセサリーより大きなサイズで作る

・編んでいない糸を引っ掛けておけるように、余裕をもった数の切れ込みを入れる

・糸の掛け直しによる糸の摩耗を軽減する為に、切れ込みはヤスリがけしておく

などなど、気を付けておくと良いかと思います。

 

私はというと…

フレーム編みの時はタブレロ

装飾を編む時はコルク&重石や針で糸を固定、のように使い分けています。

 

どの方法も一長一短がありますので

こればっかりは、自分に合うか実際試してみないと分かりませんね。

 

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ライター*ワックスコードの場合

ワックスコードを使った場合の糸端処理は、糸に染み込んだ蝋を温めて溶かしてくっつけます。

特に小さいものを作る場合は、手元が見えやすいノズルが長いタイプがオススメです。

 

案外気にしないところかと思いますが

一般的な火口と着火スイッチが近いタイプのライターで焼き留めしようとすると、ワックスを溶かしている間…結構指が熱かったりします。

火傷には十分お気を付けて。

 

そして当たり前ではありますが、マクラメを作れば作るほどライターの消費も激しい激しい。

気付けば燃料切れのライターが山のよう…なんてことも。

ガス充填式もありますので、制作数が多い方は切り替えてみても良いかと思います。

 

ちなみに、半田ごてで糸処理できないかと試したこともありました…

「まとめて糸処理できて効率良いのでは…!」と思ったのですが

  • 溶けたワックスが半田ごてにベッタベタくっつく(納豆が糸を引くように)
  • 糸処理の跡がガタガタになりやすい(おそらく棒状のこて先を使ったせい)
  • 結構な頻度で編み目を焼き切ってしまう(一瞬が命取り) など

なにより、処理の跡がかなり濃い色で残ってしまったので早々に諦めました!

白い糸を使った時の絶望感(笑)

 

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接着剤*蝋引きされていない糸の場合

蝋引きされていない糸を使う場合は、接着剤で糸端を処理していきます。

 

この接着剤選びも中々手強い。

接着に時間がかかるタイプは、付けてから接着するまでの間に糸が剥がれないよう注意と対策が必要です。

接着剤を付けただけだと糸端が起き上がってしまうので。

 

ただ、アロンアルファなどの瞬間接着剤は微調整がしにくい。

 

できれば数分で微調整ができるくらいに固まり、24時間くらいでカッチリ接着するのが望ましい。

そして、最後は透明になるものが使いやすいかなと思います。

黄変しにくいと尚良しです。

 

色々試した結果

現在はコニシさんの裁ほう上手を使っています。

 

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あると便利な道具

ここからはあると便利な道具達。

 

バイス(万力)

糸の固定方法で出てきたタブレロ。

タブレロを固定せずに編むこともできますが

人によっては、タブレロがガタガタ動いて編みにくいなんてこともあります。

私はがっちり固定して編みに集中したい派なので、タブレロをバイス(万力)で挟み、テーブルに取り付けて編んでいます。

 

私もこの方法でやってみようかしら…という方は

購入する前にタブレロの幅より大きく開くかどうか、確認をお忘れなく。

 

私が使っているのこちらのバイス

最大100mm開きます。

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クランプ

細い糸をタブレロに引っ掛けたい時やバインダーに糸を固定したい時に使えます。

クリップよりも長さが必要な時にオススメです。

 

サイズも様々。

ホームセンターで購入できますよ。

 

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かぎ針

主にフレームに糸を引っ掛ける時、ビーズに糸を通す時に使っています。

水色の方がNo.14(0.50mm)、紺色の方がNo.24(0.40mm)がになります。

0.25mmや0.5mmなどの極細糸を引っ掛けるのに向いていると思います。

 

0.75mmの場合はかぎ針よりもカーブした針で引っ掛ける方がやりやすいかも。

※1mmの場合は針の孔に入らないことが多いです。

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蜜蝋*ワックスコードの場合

糸を触っていると、どうしてもワックスが取れてきてしまいます。

そんな時は蜜蝋に1、2回軽く撫でつけるだけで糸端がピンと真っ直ぐに。

小さめのものでも結構長持ちしますので、ワックスコードを使う場合は手縫い用蜜蝋を1つ持っておくと良いですね。

 

毛羽立ってビーズに中々入らない時も糸を切らなくてもいいので、かなりストレスが減るかなと思います。

ホコリが付きやすいので、使い終わったら必ずケースなどに保管しておきましょう。

 

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編み方の書籍

今は検索すると分かりやすい編み方の動画がたくさん出てきますので

編み方の書籍は必須ではないかもしれませんね。

1度覚えたけど久しぶりで編み方を忘れちゃった時などに、ササっと取り出して復習するのに丁度良いかと思います。

 

基礎の編み方がほぼ載っているので1冊持っていると安心です。

※ただし、タッチング結びの応用であるフレーム編みは載っていないんです。残念。

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これにて材料・道具編は終了です。

材料と道具を揃えたら、いよいよマクラメがスタートしますね!

何事も基礎を覚えるのは大変ですし、途中で飽きてしまうこともあるかと思いますが

自分が考えたデザインをスルスル編めるようになるのはとっても楽しいですよ!

基礎の編み方は同じなのに人により作風が全然違ってくるのも、マクラメの魅力かと思います。

 

私も始めた時はカラフルでレーシーなマクラメを作るようになるとは思いませんでした(笑)

 

 

▼基礎練習に疲れちゃった時にどうぞ

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それでは、良いマクラメライフを!

 

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nyankoubou.hatenablog.com