編んで、結んで、時々もふる。

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絹糸と天然石のマクラメ専門店「緒-itoguchi-」のブログです

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マクラメが編みやすい天然石はどんな形?【マクラメのコツ】

 

こんにちは。

緒-itoguchi-のはなです。

こちらは「マクラメ編みをやってみて、つまずきやすかったり・困りがちなことを書いてみた」シリーズです。

私なりの方法ではありますが、マクラメを編んできた経験がお役に立てれば幸いです。

 

私は上手くできたけれど、人により合う・合わないがあるかと思いますので

もし、上手くいかないようでしたら

こちらの方法を参考に、ご自身にぴったりな方法を探してみてくださいね。

私のマクラメ経験を元にしていますので、アクセサリーなど細かなものを作る想定でお話しております。

プラントハンガーやタペストリー、バッグなどの大物を作る場合は当てはまらないこともありますので、予めご了承ください。

長文になってしまったので、目次から知りたい項目のところにジャンプしてください。

 

編みやすい天然石の形とは?

マクラメの魅力のひとつ、穴の開いていない天然石を包む。

天然石を使って制作されたい方にとっての目標であり憧れですね!(人によります)

 

主に使うのはルースや原石。

ルースとは裸石…

研磨やカットされているけどまだ枠や台についていない状態の石のことを言います。

 

中でもマクラメでよく使用されている形はカボションカットでしょうか。

"カボション"というのは宝石のカット方法のひとつで、つるんとドーム型に研磨して加工したもの。

ひとくくりにカボションと言っても、まん丸のものや楕円形、しずく型などもありまして

形によって編みやすさが変わってきます。

 

なら、編みやすい形を選べば良いかしら?とお考えの貴方…

実は、形と同じくらいルースの直径、厚みなども編みやすさを考える上で大切なポイントになってきたりするのです…

 

それでは早速、マクラメが編みやすい石の形について一緒に考えていきましょう。

 

スマホでお読みの方へ】

現在、天然石の大きさ・天然石の厚みで使用している表の一部が

途中で見切れてしまっています。

お手数ですが下記の方法をお試しください。

Chromeで開く→上部の︙を押す→PC版サイトにチェックを入れる

 

 

 

天然石の形

まずは、よく見る石の形をさらっとまとめてみますと

 

・正円(ラウンド)

・楕円(オーバル)

・しずく(ペアシェイプ)

・四角(スクエア)

・マーキス*楕円の両端を尖らせた形*

・フリーフォーム

・原石

 

と、こんな感じでしょうか。

 

個人的に編みやすいなと思う順番としては

①正円(ラウンド)

②楕円(オーバル)

③しずく(ペアシェイプ)、フリーフォーム*裏が平面タイプ*

④四角(スクエア)、マーキス*楕円の両端を尖らせた形*

⑤原石、フリーフォーム*立体タイプ*

 

 

では、ひとつずつ見ていきましょう。

 

--

 

①正円(ラウンド)

正円型はまん丸なので上下左右もなく

フレーム固定の際に、石の向きを気を付けなくて良いので個人的には一番おすすめです。

 

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②楕円(オーバル)

楕円型もそこまで難しくはないのですが、固定の際に傾きやすいので注意が必要ですね。

石の向きにもよりますが、どちらかと言うと縦の狭い面に力がかかりやすいようです。

細長い楕円になればなるほど幅広の面に接しているフレームが浮きやすくなるので

フレーム幅の調整が難しくなっていくかと思います。

 

--

 

③しずく(ペアシェイプ)、フリーフォーム*裏が平面タイプ*

しずく型は頭の尖がっているところをどうするかによって、難しさが変わってきます。

 

私の編み方としては…

とんがりに合わせてフレーム(結び目部分)の角をキッチリ出したい場合は

石を支えられるギリギリのフレーム幅で側面からガッチリ固定。

外れにくさを重視、フレームの結び目についてもあまり気にしない場合は

とんがりにフレームを少し被せる様に包みます。

フレームの結び目部分が丸くなるので、しずく型と言うよりは、ちょっとおにぎりの様な見た目になりますね。

 

編みやすいのはどちら?と言うと

「とんがりにフレームを少し被せる様に包む編み方」ですね。

 

アクセサリーとして使うなら石が外れにくい編み方がおすすめです。

 

フリーフォームと言うと

石の角や形を少し整えた、正円等のようにがっつり整形していないタイプになります。

台座に取り付けられるような裏が平面なタイプと、内包物を360度眺めて楽しめるコロンと立体的なタイプがありますが

どちらも正円等に比べ形が不規則なので、ある程度編み慣れてから挑戦されると良いかと思います。

 

--

 

④四角(スクエア)、マーキス*楕円の両端を尖らせた形*

四角、マーキスは尖がっている箇所が増えます。

特に四角は一辺一辺の長さが若干違う場合があるので

辺の長さに合わせてフレームの目を調整するところが難しいかと思います。

あえてフレームの目を少なくして、ネット(網)のように包む手もありますね。

 

しずく型と同じように角をキッチリ出したい場合はちょいと大変になってきます。

 

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⑤原石、フリーフォーム*立体タイプ*

原石の場合は、結晶の先端(ポイント型)がよく見られるかと思います。

ペンダントトップにされることが多いかな?

 

原石、フリーフォーム*立体タイプ*共に、石ごとに形が違うので編みの難易度はMAXになりますね。

特に、石自体にくびれがなくストンと真っ直ぐな形は

糸を引っ掛けられる場所がない為、かなり難しくなってくると思います。

 

使っていても石が外れない立体的なデザインがこれまた難しくて

私も片手で数えられるくらいしか作品にしたことがないのですが

編み方としては…

複数箇所で固定して外れないようにするか、石を下からも支えるデザインにするか

になると思います。

 

石を選ぶ時は、糸が引っ掛けられそうな凸凹があるものや

先端が細く結晶の根本が太い三角形のような形がおすすめです。

 

 

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天然石の大きさ

次に石の大きさも見ていきましょう。

 

小さ過ぎない限り大体の天然石が包めるかと思います。

私が包んだ中で最小のものは直径4mmのものですね。

それより小さくなると、極細糸を使えばなんとか可能かと思いますが

個人的に、糸を細くすればするほど柔らかく編みにくくなると感じますので、難易度はググっとあがっていくかなと。

 

直径4mmを編んだ時に使った糸の太さは約0.5mm。

初めての方には、あまりおすすめできないですね…

 

約0.5~0.75mm、1mm以上の糸でフレームを編んだ場合で

石が隠れすぎずバランス良く見えるであろう、石の大きさと糸の太さを表にしてみました。

※個人的な感覚なので、人によって違いがあります

石の直径 約0.5~0.75mmの糸 1mm以上の糸
4mm

△※①

×
6mm

△※②

8mm

○※②
10mm

20mm〜

※① 0.5mmの糸を使用した場合

※② 編めなくはないが、糸の太さよって石が見える面積がかなり小さくなる

 

個人的には、太さ1mm以上の糸を使うなら直径10mm以上の石

太さ0.5mm〜0.75mmの糸を使うなら直径6mm〜10mmの石を使うと、バランスが良いかなと思います。

 

極細糸でも直径20mm以上の石も編めますが

繊細さを出せる代わりに編み目の数も格段に増えますし、石の重さを支えられるようデザインを工夫する必要があるかなと思います。

(太い糸で編んだ時と比べ、極細糸で編んだモチーフは石の重みでみょーんと伸びてしまうこともあるのです…)

 

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天然石の厚み

次に、石の厚みについて。

前の2つに比べ、ぶっちゃけてしまうとそこまで気にしなくても良いのですが

ちょうどよいフレーム幅で編んだにも関わらず、石が思った以上に埋もれてしまう…なんてこともあります(経験済み)

 

こちらもバランス良く石を包めるかを

約0.5~0.75mm、1mm以上の糸でフレームを編んだ場合で表にまとめてみました。

※個人的な感覚なので、人によって違いがあります

石の厚み 約0.5~0.75mmの糸 1mm以上の糸
1〜2mm

×

×
2〜3mm △※①

×

3〜4mm

△※①
4〜5mm

5〜6mm

6mm~

※① 編めなくはないけど難しい

 

フレームで包む時は、基本上下から石を挟む形になるので

石の厚みが1~2mm台だとフレームの"はしご部分"のスペースがなく、側面からの支えが不十分になり

石をしっかり包めない…なんてことが多いです。

その為、石の厚みは3mm以上あると安心かなと思います。

 

個人的なおすすめは4mm台ですね。

あまり装飾をしないシンプルなデザインの場合、かつ編みやすいのはこのくらいの厚みかなと。

 

厚みが5〜6mm台になると

フレーム(特にはしごの部分)の側面がよく見えるので、いつも以上に編み目を揃えることを意識した方が良いかなと思います。

ちなみに、私が制作しているブローチのように何段もパーツを取り付ける場合は

このくらいの厚みのものをよく使用します。

 

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避けた方がいい天然石の形

石の形に合わせて大体のものは包めるマクラメではありますが

できれば避けた方がいい天然石の形について、おまけとして触れておきたいと思います。

 

最初にお話ししたように、マクラメでよく使われる形のカボションカットはつるんとドーム型に研磨・加工されていますが…

中には、上部(つるんとドーム状に研磨・加工された部分)の面積が極端に少なく、底部が広い

側面から見ると山のような形のものがあります。

 

このタイプは上部と底部で大きさが違うので

上部の大きさに合わせると、底部のフレーム目が足りず

底部の大きさに合わせると、上部がブカブカになり固定ができない、という事になります。

 

まぁ、フレーム幅を石の高さの1/2~2/3にして、側面から固定するような形なら包めなくもないとは思うのですが

フレームから山の上部がぴょこんと出る感じになりますし…

う~ん、あまりすすめできないかな…

 

他にも避けた方がいい、までいきませんが

・上部が真っ平&石の側面がスットーンと絶壁のような形

・底面がぷくっと盛り上がっている形 など

フレーム幅など調整する必要があるので、慣れてから使うと良いかと思います。

 

↪目次へ

 

 

いかがだったでしょうか?

少しでも参考になったら嬉しいです。

 

ミネラルショーに行き始めた頃、上からしか形を確認せず

大変編みにくい形を選んでしまった経験が多々あります笑

特にルースケースに入っていると、中のクッションに埋もれて側面が見えないことが多いんですよね…

マクラメが編みやすい石をお探しの際は、可能であれば色んなアングルから石の形を確認するのをおすすめします。

 

 

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それでは、良いマクラメライフを!

 

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