編んで、結んで、時々もふる。

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絹糸と天然石のマクラメ専門店「緒-itoguchi-」のブログです

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綺麗に糸処理をしたい!(ワックスコード・絹糸)【マクラメのコツ】

こんにちは。

緒-itoguchi-のはなです。

 

こちらは「マクラメ編みをやってみて、つまずきやすかったり・困りがちなことを書いてみた」シリーズです。

私なりの方法ではありますが、マクラメを編んできた経験がお役に立てれば幸いです。

 

私は上手くできたけれど、人により合う・合わないがあるかと思いますので

もし、上手くいかないようでしたら

こちらの方法を参考に、ご自身にぴったりな方法を探してみてくださいね。

 

気が抜けない糸処理

 

今回はワックスコードや絹糸の糸処理について、お話していこうかと思います。

 

完成まであとちょっと…!!気が抜けない工程ですね。

マクラメは完成まで時間も掛かりますし、最後の最後の糸処理で最後で失敗しちゃった時はかなり凹みます。

 

今までの頑張りが水の泡…なんてことにならないよう

私なりに気を付けてるポイントなどお話していきますね。

 

私のマクラメ経験を元にしていますので、アクセサリーなど細かなものの制作がメインとなっております。

プラントハンガーやタペストリー、バッグなどの大物については

今回のお話に含まれていませんので、予めご了承ください。

 

長文になってしまったので、目次から知りたい項目のところにジャンプしてください。

 

 

 

ひとつめ・糸処理道具

 

早速、糸処理で気を付けている点を!…といきたいところですが

少しでも糸処理しやすくなるよう、便利な道具についてお話したいと思います。

 

【共通】

・ハサミ

 切れ味がよく、先細のハサミがおすすめ。

複雑な模様や立体的に編んだりすると、不要な糸が密集して切りにくくなることも。

刃先が細いハサミを使った方が、必要な糸を間違って切ってしまった!などの失敗もグッと減るかと思います。

 

切り口が綺麗な方が糸処理しやすいので、一度でスパッと切れるハサミを選びましょう。

特にワックスコードの場合は、何度も切ってボサボサになっていると

溶け始めるタイミングにばらつきが出るので糸処理が難しくなるかなと思います。

 

撚りが強めの糸は意外と丈夫なので、手芸用など刃がしっかりしたものの方が良いかと思います。

(100均などで販売している刃が薄いものだと、切れずに刃が負けてしまうことも)

 

ワックスコードを切っているとハサミにワックスが付着するので

切りにくいと感じたらこまめにお手入れしてあげると切れ味も長持ちするかと思います。

ワックスコード専用のハサミを用意できたら尚良し。

 

 

【ワックスコードの場合】

・ライター

 個人的にはノズルが長いタイプがおすすめ。

 

ライターで炙りながら糸を押し付けるタイミングを見極めないといけないので

一般的なタイプだと着火口と指が近く、溶けるのを待ってる間に指が火傷してしまうことも。

 

最近のライターは子どものイタズラ防止に着火スイッチが硬ものが多いので

使いにくい方にはご年配の方でも使いやすいタイプがおすすめ。

▼こんなやつ

ライターの消費数が多くなってきたら、ガス充填タイプを選んでも良いかと。

※イタズラされないよう保管場所には十分お気をつけて。

 

 

【絹糸】

・接着剤

 個人的おすすめ接着剤は、コニシの裁ほう上手。

 

おすすめポイントは、数分で"ある程度"固まるのところですね。

手を放しても戻らないけど、微調整ができるくらいに固まります。

 

完全に固まるのに約24時間。

接着跡はカチカチに固まります。

たっぷり塗ると完全に固まるまでの時間も長くなり、接着跡もゴツゴツしてしまうので

できるだけ薄く平らになるよう、最低限の量で塗るのがポイントです。

 

 

▼マクラメを始める時の道具についてはこちらでも触れていますので、良かったらご覧ください

nyankoubou.hatenablog.com

 

 

↪目次へ

 

 

ふたつめ・糸端を何mm残すか

 

編み目ギリギリに切ってしまうと、編み目がほどけてしまったり(編み目のキツさにもよります)

ワックスコードを焼き留める際に編み目を焼いてしまうことも…

かと言って、長ーく残してしまうと根本のワックスが溶ける前に糸端が焦げてしまったり。

 

糸処理の際、糸の長さはワックスコードと絹糸では若干変えていますが、どちらも1mmを目安にしています。

絹糸の場合はしっかりと接着したいので少し長めに(モチーフの裏面に少し引っ掛かるくらい)

逆に、ワックスコードの場合は1mmもしくは若干短めにしています。

 

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0.5mmの糸で編んだ場合、モチーフの厚さが1mmくらいなので…

①1mmもしくは少し短くしたい場合

モチーフの裏面へ糸を倒し、モチーフの厚みに沿って切る

 

②1mmより少し長めにしたい場合

モチーフの裏面へ糸を倒し、ハサミをモチーフの裏面側に少し傾けながら切る

もしくは、裏面に引っ掛かるくらいで切る

 

 

↪目次へ

 

 

みっつめ・接着のタイミング

 

最後は接着のタイミング。

 

【ワックスコードの場合】

ワックスコードで気を付けるポイントは2点!

「糸端にあてるライターの火の位置」と「溶けた糸を押し付けるタイミング」。

 

まず1つ目。

「糸端にあてるライターの火の位置」

火の先端(赤い色)の方は、温度が高いのですぐワックスは溶けますが

焦げやすく焼き留めが慣れていない方には難易度高めかと思います。

白や淡い色の焼き留め跡が黒ずんだりしやすいので注意が必要です。

(ライターの火は根本に行くほどゆっくり溶けます)


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おすすめは火の真ん中あたりの地点。

個人的に糸を押し付けるタイミングがはかりやすいかと思います。

 

また、火が近づけすぎると糸が燃えてしまうこともあります。

濃い色ならそこまで目立ちませんが、淡い色特に白は焦げ跡がくっきり残ってしまうので

着火してから徐々に近づけるのもポイントです。

 

・糸を燃やさないように、徐々に近づけて溶かす!

・火の先端が編み目や別の糸にあたらないよう、気を付ける!

 

 

続いて2つ目。

「溶けた糸を押し付けるタイミング」。

糸端が溶けたらライター等(私は指派)で押し付けて接着させます。

※指で押し付ける方は火傷にお気をつけて

 

押し付けるポイントを言葉にするのは難しいのですが

ワックスコードを溶かし始めると、ジュワッと糸ごとワックスが溶けてきます。

糸ごとドロッと粘度のある液状になるイメージですね。

ゆっくり溶かして、糸の根本(編み目の手前)まで溶けたら押し付けます。

 

・糸の先端だけ溶かしても、根本はくっつかないので注意!

・溶かすのは編み目の手前まで!編み目まで溶かすと糸が切れてしまうので注意!

 

 

【絹糸の場合】

絹糸で気を付けるポイントは接着剤の量。

糸がほつれないように接着剤をたっぷりつけたくなるところですが

完全に固まるとカチコチと硬い肌触りになるで、ブレスレットなど肌に触れるアクセサリーはより丁寧に処理したいですね。

 

接着方法

①糸端を覆うように接着剤をつけ、糸に接着剤を馴染ませる(1分程)

※針や爪楊枝などを使うと、細かな箇所でも接着しやすいです

 

②付属のヘラを使って裏面に押し倒すように圧着する

※ヘラが使いにくい場合は針や爪楊枝などで

 

③圧着しながら余分な接着剤を取り除き、形を整える

※接着剤を取りすぎたら、ほんの少し塗り直す

 

④数分待ち、糸が剥がれそうな箇所を中心に全体的に薄く塗る

※できるだけ塗った跡が平らになるように

 

 

↪目次へ

 

 

これにて糸処理編は終了です。

何事も基礎を覚えるのは大変ですし、途中で飽きてしまうこともあるかと思いますが

自分が考えたデザインをスルスル編めるようになるのはとっても楽しいですよ!

基礎の編み方は同じなのに人により作風が全然違ってくるのも、マクラメの魅力かと思います。

良いマクラメライフを!

 

 

▼基礎練習に疲れちゃった時にどうぞ

You TubeMacrame diary

 

▼失敗したことも含めた試行錯誤したこと、制作過程のことなど、ひっそりお話しています

【pixivFANBOX】緒-itoguchi-|pixivFANBOX

 

 

それでは、良いマクラメライフを!

 

▼他の【マクラメのコツ】シリーズの記事はこちらからどうぞ

nyankoubou.hatenablog.com